2009年10月9日の手紙
2011年の手紙

 
 
 
 

ニャン太郎くんへ

 

早いもので、あなたが旅立ってから2年の月日がたちました。

ブログで、ニャン太郎君の言葉を借りてお話を書いているせいでしょうか、

あなたのことを一日も忘れたことはありません。

 

朝晩の気温が急に寒くなるこの季節が来ると、あなたが旅立ったあの日のことを思い出します。

あの日は、私にとって忘れることのない日になりました。

 

それは、ただひたすら悲しくてつらい思い出だったはずなのに、

最近は、少し感じ方が変わってきました。

 


ちがう世界へ旅立っていくニャン太郎君の側にいることができたあの日の思い出は、

思い出すと全ての映像が光り輝いているのです。

思い出そうとするとなぜか懐かしい気持ちになるのです。

あの日の出来事は、すべて私の聖域のようなものになったのでしょうか。

 

あなたがこちらで暮らす最期の日になった2009年10月9日。

この日は、私にとっても永遠の一日です。

 

 

ニャン太郎君も知ってると思うけど、今年は、日本で大地震と津波が発生しました。


たくさんの人や猫さん、犬さん、牛さん、馬さんなどの尊い命が、一瞬にして奪われました。

ニャン太郎君が、病におかされて、4ヶ月もの間、闘病している時、

日一日と弱っていく姿を見るのがつらくて、

こんなことなら一瞬で命が消えてしまった方がいい!と思ったことがありました。

 

でも、その考えは、まちがっていたのですね。

一瞬で消えていく命の惨状は、あまりにも無情で残酷なものでした。

 

 

ニャン太郎君、いつかあなたに会える日が来たら、いろんなことを話したいです。

でも、いちばんはじめに言う言葉はきっとこれだと思います。

 

“ニャン太郎君、私といっしょにすごしてくれてありがとう、大好きだよ”

 

 

 

 

 

2011年10月9日

 

 

 
   
   
   
   
   
 

 

 

 

 

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