2011年の手紙 |
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ニャン太郎くんへ
早いもので、あなたが旅立ってから2年の月日がたちました。 ブログで、ニャン太郎君の言葉を借りてお話を書いているせいでしょうか、 あなたのことを一日も忘れたことはありません。
朝晩の気温が急に寒くなるこの季節が来ると、あなたが旅立ったあの日のことを思い出します。 あの日は、私にとって忘れることのない日になりました。
それは、ただひたすら悲しくてつらい思い出だったはずなのに、 最近は、少し感じ方が変わってきました。
思い出すと全ての映像が光り輝いているのです。 思い出そうとするとなぜか懐かしい気持ちになるのです。 あの日の出来事は、すべて私の聖域のようなものになったのでしょうか。
あなたがこちらで暮らす最期の日になった2009年10月9日。 この日は、私にとっても永遠の一日です。
ニャン太郎君も知ってると思うけど、今年は、日本で大地震と津波が発生しました。
ニャン太郎君が、病におかされて、4ヶ月もの間、闘病している時、 日一日と弱っていく姿を見るのがつらくて、 こんなことなら一瞬で命が消えてしまった方がいい!と思ったことがありました。
でも、その考えは、まちがっていたのですね。 一瞬で消えていく命の惨状は、あまりにも無情で残酷なものでした。
ニャン太郎君、いつかあなたに会える日が来たら、いろんなことを話したいです。 でも、いちばんはじめに言う言葉はきっとこれだと思います。
“ニャン太郎君、私といっしょにすごしてくれてありがとう、大好きだよ”
2011年10月9日 |
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